2004/12/25更新


「ハナテン」本社捜索 運転席に黒色フィルム 兵庫県警
2004/12/20
 顧客の要求に応じるまま、車の保安基準に適合しない黒色の着色フィルムを運転席の窓ガラスに張るなどの改造をしたとして、兵庫県警交通捜査課などは二十日午前、道路運送車両法違反(不正改造等の禁止)容疑で、大阪市城東区の大手中古車販売会社「ハナテン」本社など三社計五カ所を捜索した。
 捜索を受けたのは、ハナテン本社のほか、同社明姫幹線加古川営業所(兵庫県加古川市加古川町)▽同社兵庫太子営業所(同県太子町原)▽中古車販売業「フィフティオート」(同県加古川市西神吉町)▽同「SPEED ONE」(同県加西市北条町)。
 調べでは、ハナテン明姫幹線加古川営業所の従業員は、加古川市内の自動車ガラス販売業者「加古川オートグラス」の経営者らと共謀。同市内の男性(24)からの依頼を受け、今年七月八日、軽乗用車の運転席と助手席の窓ガラスに、道路運送車両の保安基準に適合しない可視光線の透過率が70%以下の黒色着色フィルムを張り、不正改造した疑い。他の二社も、顧客から依頼され、基準外の黒色着色フィルムを乗用車などに張る不正改造を行った疑い。
(産経新聞) - 12月20日


やっと厳しく取り締まりになりました。
各新聞より抜粋
2003年4月1日からの改正道路運送車両法施行で、不正改造車に対する罰則が一段と厳しくなった。整備命令に従わない場合は、最長で半年に渡って自動車検査証(車検証)とナンバープレートを没収されるほか、不正改造部品を取り付けた自動車用品店などにも罰則が適用される。規制緩和で合法改造が市民権を得た半面、法律で禁止されている運転席・助手席の窓ガラスに濃い着色フィルムを貼ったり、爆音マフラーを装着するなどの不正改造が跡を絶たない。国交省は法改正と合わせ、不正改造車を抜き打ちで調べる「街頭検査」も強化し、暴走などにつながりやすい不正改造車を封じ込める考えだ。

「不正改造車」はステッカーでお仕置き!

勝手にはがすと使用禁止に−国土交通省

 
お仕置きステッカー
不正改造車対策を強化した改正道路運送車両法が4月1日に施行されるのを前に、国土交通省は27日、不正改造車に張り付けるステッカーを公表した。
 ステッカーは、11センチ四方で、赤地に黄色の文字で「不正改造車」と書かれている。街頭検査などで不正改造車が見つかった場合、車体にステッカーを張り、使用者に対し15日以内に適正に整備し運輸支局などに持ち込んで確認を受けるよう運輸支局長名で命じる。 期限内に整備をしなかったり、ステッカーを勝手にはがしたりした場合は最大半年間、車の使用を禁じ、車検証とナンバープレートを没収する。





改造車に包囲網・改造車両法が1日から施行
 爆音をとどろかせる自動車やバイクなどの不正改造車取り締まりに威力―。新たに違反行為に対する罰則規定を盛り込んだ改正道路運送車両法が、あす4月1日から施行される。不正改造行為そのものが摘発対象に加えられたため、改造行為の請負業者にも効果が及ぶことになった。適法に改善した確認を受ける義務も加わるなど、不正改造追放のため二重三重の関所が設けられることになる。

 東北運輸局山形運輸支局によると、対象になるのは自動車と排気量125cc以上のバイク。▽マフラーの切断や取り外し▽車体からはみ出る幅広タイヤの装着▽運転席と助手席への濃い着色フィルムの張り付け▽ライトの色の変更―などの不正改造が確認され、整備命令を受けた車両は、15日以内に改造個所を改善しなければならない。

 現行法でも整備命令を出すことはできたが、改善されたかの確認を受ける必要がなかったため、命令に従わないケースも少なくなかった。

 改正後は、最寄りの運輸支局に車両を持ち込み、保安基準に適合したか確認を受けることを義務付け、十分な改善をしない場合や、車両を持ち込まない場合は50万円以下の罰金に処せられる。

 その後も改善しないと、さらに「使用停止命令」を受け、車検証とナンバープレートが没収されて最長6カ月間、車両が使用できなくなる。使用停止命令に従わずに運転したり、使用停止期間後も改善しない場合や、改正法施行以降に不正改造を行った場合は、懲役6月以下または30万円以下の罰金に処される。何段階もチェックされる仕組みだ。

 これまで、暴走族グループらによる改造車両への罰則は「道交法で交通の危険がある“整備不良車”と認められ、走行した場合」のみだったが、道路運送車両法改正で、二重の摘発網が設けられることになる。山形運輸支局整備課は「不正改造車の騒音などは社会的問題になっている。警察など関係団体と協力し、不快感や危険を及ぼす不正改造車の撲滅に努めたい」としている。



「着色フィルム」装着車、摘発強化/広島県警 03/3/31

フロントガラスなどに着色フィルムを張った違法改造車が、広島市を中心に広島県内で増えている。市街地を走り回る若者たちに目立ち、広島県警交通指導課は「夜間は視界が悪くなり、事故に結びつきやすく危険」と警戒。四月一日からは改正道路運送車両法の施行で行政処分が強化されるのに合わせて、取り締まりを強化する。

【写真説明】
広島市の中心部で改造車の検問をする広島中央署員(2月28日)
 県警交通指導課によると、今年二月末までに道交法違反容疑で摘発した整備不良車のうち、フロントガラスや運転席、助手席のガラスに着色フイルムを張っていたのは約五百五十件。昨年同期の約三百件の二倍近くになっている。


 三月に入って、県警と中国運輸局広島運輸支局が廿日市市の西広島バイパスで実施した改造車の検問では、摘発した十三台のうち八台が着色フィルムの違反使用車。広島中央署が二月、広島市中区で実施した検問でも、反則切符を切った二十一台のうちの十七台を占めた。

 一九八九年の道路運送車両法の保安基準改正で、可視光線の透過率が70%未満の着色フィルムをフロントガラスなどに張ることを禁止。県警は「市街地を走る際、運転席が見えないことで個人の特定をしにくくして別の違反の摘発から逃れたり、相手に威圧感を与えたりする狙いもあって張っている」と指摘する。

 一日からは、着色フイルムなど、不正改造車の行政処分を強化。運輸支局長の整備命令に従わない場合は、最長百八十日間の車の使用停止が科される。

 交通指導課は「多くの場合、違反であることを知っている」とみて、検問やパトロールでの取り締まりを進める。


運転席や助手席横 窓に濃い着色フィルム禁止

     今月から新法 県警、早速98台を摘発

1日から改正道路運送車両法が施行されたのを受け、県警交通指導課は1、2の両日、運転席、助手席の側面窓ガラスに着色フィルムを張った車両の取り締まりを実施。道交法違反(整備不良車運転)容疑で98台を摘発した。うち25台はその場でフィルムをはがしたが、73台は拒否したため「故障」と表記したステッカーを張って整備通告した。 これまで同行為には明確な罰則規定がなかった。法改正で窓ガラスの可視光線透過率は70%以上でなければならなくなり、違反者には懲役6月以下または罰金30万円以下の罰則が盛り込まれた。


騒音などの不正改造車取り締まりに新兵器導入

警視庁、都内の高速道路で「不正改造車」の一斉取り締まり。マスコミを呼び、新たに導入された「整備命令ステッカー」のPRも。
剥がすとくっきり残る
剥がすと跡が残る
一向に減らない「不正改造車」を撲滅するため、ある新兵器が導入されました。
 マフラーを改造してけたたましい音をまき散らす。車高を大きく上げ下げする。運転席や助手席の窓に着色フィルムをはる。不正改造車は危険なだけでなく、環境にも悪影響を与えるとして、問題になっています。10日に都内の高速道路で一斉取り締まりが行われ、不正改造が見つかった車にある「ステッカー」がはられていきました。11センチ四方のこのステッカーは、目立つ文字で「不正改造車」と書かれています。一度はったステッカーをはがしてみると、車にもステッカーにも「開封」の文字がくっきりと残ります。ステッカーは警告を受けた証拠です。車の使用者は15日以内に車を整備し直し、車検場などに持ち込んで、正しく整備されたと確認を受けなければなりません。命令を無視したり、ステッカーを勝手にはがすと、車検証とナンバープレートが没収され、最大で半年間、車を使用できなくなります。
 担当者:「これまでは必要な整備をした確認を受ける義務がなかったため、命令されても従わず、やり逃げが多かった。ステッカーの効果を期待している」
 新しい法律では、不正改造を行ったり、改造した車を販売する悪質な業者も取り締まりの対象で、30万円以下の罰金、もしくは6カ月以下の懲役となります。